【オーラルデザイン下北沢・矯正歯科】下北沢駅1分

オーラルデザイン下北沢・矯正歯科

次亜塩素酸水についての考察(その1)

今回は、当院でも使用している「次亜塩素酸水」について考えてみたいと思います。次亜塩素酸水は一般団法人 機能水研究振興財団によると「機能水」と位置付けられ、「電解水」はその代表的な一つであり、次亜塩素酸水も含まれます。

それでは私どもが使用している「次亜塩素酸水」はどういったカテゴリーに入るかといいますと、右側の図を参考にして頂くと分かりやすいのですが「微酸性次亜塩素酸水」となり、さきの研究振興財団のデータから、安心して使用できる次亜塩素酸水は、専用の生成装置(電気分解装置)を用いて生成されたもので、有効濃度が10〜80ppm、とありました。

私共も含めた医療機関、クリニック内の殺菌・消毒等には様々な薬品や化合物、機器等を用いています。これは、私たちが診療を行う上での基本となる「スタンダードプリコーション」という考えに基づいております。


※スタンダードプリコーションとは、1996年にアメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)が発行したガイドラインにより提唱された「感染症の有無に関わらずすべての患者に適用する疾患非特異的な予防策」のこと。

分かり易く申しますと、「全ての患者の血液、体液、分泌・排泄物、傷のある皮膚や粘膜などを全て感染源とみなし、予防策を講じること」を指します。すなわち「感染の連鎖を断ち切ること」であり、私たち医療従事者はすべてこの考えの元、常日頃から衛生管理を行うことが義務付けられている訳であります。

医療機器の中にはその性質・構造や素材上、アルコールやオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を用いることが出来ないものがあります。例えば、医科領域で使用される「内視鏡」などはオートクレーブに入れると壊れてしまうので、数十年来「過酢酸」(→当院でもチェアーの消毒などに使用(商品名:ミンケア))や「次亜塩素酸水」が用いられています。

こういった、新型コロナウイルスが蔓延する以前から医療分野で通常用いられていた実績のある「次亜塩素酸水」が今どうして槍玉に挙げられているのか、続きは次回にお話しさせて頂ければと思います。

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