【オーラルデザイン下北沢・矯正歯科】下北沢駅1分

オーラルデザイン下北沢・矯正歯科

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【日々是臨床】歯の移植はタイミングが命!(初診年齢10歳)

前歯の並びを主訴に、昨年中頃に10歳のS君がお母様と来院されました。
口元の感じ、ずれ方を診て何か「胸騒ぎ」が...
「通常はお口の中の写真をカメラで撮影し説明させて頂くのですが、レントゲンも1枚撮って良いですか?」

そして、胸騒ぎは的中...
S君は、下顎の永久歯が「4本」欠損していることが判明...
(ちなみに上顎はすべて揃っているため、上顎が14本で下顎は10本)

最近の統計では、日本における10歳児の「永久歯が1本以上足りない」率は、なんと10数パーセント..
つまり、クラスに3人位は「永久歯が足りない」んです!

S君の場合は「小臼歯」と呼ばれる小さい奥歯が、下顎のみ1本も無い(4→0)ため、抜けないで残ってしまっている乳歯を順番に抜歯しながら「その時」を待ちます...

そして待つこと1年、ついに「その時」がやって来ました!
そう、「自家歯牙移植」です。
まずは「左上 → 左下」への移植。
ドナーとなる歯の根が完全に終了する少し前のピンポイントを狙うと、歯を「生かしたまま(=神経を残したまま)」での移植が可能です!
経過はバッチリ!
(連携させて頂いております T先生、いつも有難うございます!)
3,4ヶ月待って、今度は右側の移植となります。
このように、成長期の適切なタイミングを逃さずに専門医間での連携医療(=インターディシプリナリーアプローチ)を行うことで、結果的にすべて自身の歯で治療を行うことが可能です。
当院では、上の前歯の生え変わりのタイミングでの「パノラマレントゲン撮影」と矯正の検診を推奨しています。

気になる症状等がございましたら、お気軽にお問合せ下さい!

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